【無線機レビュー】FT-1D(FT-1XD)デジタルトランシーバー

【無線機レビュー】FT-1D(FT-1XD)デジタルトランシーバー

(本体)

アルミダイキャスト製の硬質プラスチックでてきています。メーカー設定により外装色は黒とシルバーの2種類があります。発売当初はシルバーが先に発売され、後で遅れてブラックが発売されました。アイコム機や海外ハンディー機と比べても質感は一番高いです。アンテナトップからボトムまで統一された色合いは上質な雰囲気を感じさせてくれます。

(キーパッド)

キーパッドは周波数入力やYaesuおススメのWiresX接続ボタンなど多彩な割り当てがあります。ボリューム調整とPTT操作以外のすべての操作がキーパッドで行えます。キーパッドのクリック感はテレビのリモコンより重く意識して押さないと反映されない感じです。あくまでも感覚でお伝えしていますが、無線機としてはこのキーパッドもちょうどよいと思えます。

それぞれのキーのフットプリントもしっかり印刷されており、購入以来毎日キーパッドを
なでなで触っていますが、表面の印刷が消えることもありません。

(PTTボタン)

PTT系も上から「PTT」「スケルチ開放」「ボリューム調整」「電源」とこれまた多彩なボタンが用意され、操作性もGood?です。正直にいうとあまり多くのボタンが横についていると誤操作しやすくなります。そのためよくPTTと間違えてボリューム
調整のボタンを押しているということも多々あります。PTTの付近は業務機のようにシンプルに「PTTボタンだけ」にしてほしいところです。
PTTのクリック感もしっかりと残されており、個人的には使いやすい部類に入ると思います。無理にぐにゃっとした感じも無く、軽いタッチ
でしっかりと押すことが出来るのも良い特徴です。ただ、最近の無線機(特にデジタル簡易無線)は、プラスチックの硬いボタンが付いている
ことが多く、そっちの部材でもよいのかな..とは思うところです。防水性を考えたらこの形、この素材になったというところでしょうか。
時間的な感覚ですが、1分程度の連続送信程度であれば指が疲れることは無い一方、2分も3分も連続して押すのはやっぱり疲れるなあ..といった
ところです。1分以上連続送信するケースがある方は、ぜひ外部スピーカーマイクを購入されることをお勧めします。

(外部スピーカーマイク)

外部スピーカーマイクは本体PTTより更に軽いクリック感があり、長時間の送信で指が疲れないです。送信音質は本体マイクよりも良い部分があり
よりクリアな音声で送信することができます。その一方で受信音声は本体スピーカーより物理的なスピーカーの大きさが小さいので、音がこもるような
印象です。そのため外部スピーカーマイクを使うときは少し受信ボリュームを高めに設定する方がよいでしょう。

(入力端子)

入力端子は上から「マイク端子」「DCケーブル」「データ端子」となっています。
マイク端子は専用マイクが接続可能です。FT-60,VX-3のマイクが使用可能です。VX-8やFT-277のマイクは使用できません。その下にあるDCケーブルは
バッテリーの充電や安定化電源からの給電に使用することが出来ます。バッテリーパックを装着しているときは充電か本体への給電かどちらかを選ぶ
事が出来ます。これはケーブルを接続して本体の電源をオンにした時は充電を中止し本体への給電を優先します。電源を切ると充電モードに切り替わります。

バッテリーパックを取り外して運用すると、給電モードがオンになります。なお、5Wフルパワーで給電するためには約3A~4Aの電力が必要です。付属の
ACアダプターではフルパワーで送信することはできませんでした。

(音質)

C4FMデジタルハンディー機の最大の特徴であるクリアな音声のレビューになります。購入当初はFM機やD-star機よりもこもった音声な印象でしたが、しばらく使っているとC4FMデジタル特有の音声成分のみが浮き上がってくるクリアな印象に変わりました。D-star機はノイズもすくめてマイクで拾った音声すべてを送信しようよする印象で有る一方、C4FM機は音声成分だけを再構築して拾うイメージに近いかなと思います。

変調イメージの類似イメージの例を挙げるとデジタル簡易無線やデジタルMCA無線に近い音質でした。デジタルMCA無線の方がよりクリアかもしれません。

ちなみにC4FMモードは12.5KHzの半分をエラー訂正に使うDNモードと、12.5KHzの全部を音声送信に使用するVWモードの二つがあります。どちらもあまり音質は変わりません。
(変わらない様な印象です)

(飛距離)

Sメーターが振れている様ならほぼ100パーセントの割合で相手局と交信できます。ただし、S1~S2のスレスレで入感する信号はかなりの確率で途中でぷつぷつ切れます。
D-starでいうところの「ケロケロ」音がしない代わりに、C4FMではぷっつり切れます。突然、何の前触れもなくストンと落ちる感じです。ケロケロいうよりいさざ良くて
良いかも…

飛距離は体感的にFMハンディーと同等レベル
D-starハンディ機+2,3割増し

D-starでフルスケールだけどケロケロ言う現象は起きません。
デジタル変調の基本性能では圧倒的にC4FMが優位です。

(バッテリーの持ち)

2017 GW期間中 終日2m C4FM DNモードで受信待機してみました。受信95%,送信5%ぐらいの割合(7.4V 2000mAバッテリーパック使用)

丸1日+翌日半日程度の電池のもち具合です。

(送信性能)

144MHz 5W,430Mhz 5Wのハイパワーハンディー機です。送信切り替えはL1 0.1W、L2 1W、L3 2.5W、Hi 5Wの4段階切り替えになっています。
L1~L3ぐらいであれば連続送信でも熱くなることはなかったです。Hiでの連続送信は熱くなるので機械的にも精神的にもおススメしません。
まあ5W程度ならローパワーの内に入るので気にしなくてもよいと思いますが..

(総合評価)
YaesuがC4FM普及のために発売したFT1Dデジタルトランシーバー。基本性能がしっかり作りこまれており、操作も簡単です。ただ音量調整が毎回ひと手間かかり改善してほしいなあと思う部分もあります。

FT2Dのタッチパネルが必要無いという方はFT1Dを選んだ方が良いかも
しれません。

※上記トランシーバーを使用するためにはライセンスや所定の申請手続きが必要です。

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