【無線機レビュー】Tytera MD-380 430Mhz DMR/アナログトランシーバー

【無線機レビュー】Tytera MD-380 430Mhz DMR/アナログトランシーバー

Tytera MD-380 430Mhz DMR/アナログトランシーバーのレビューです。

※電源を投入する際はダミーロードに接続し、送受信を行っています。保障認定登録等については登録機関へご確認、ご相談ください。

MD-380の紹介

MD-380は中国の業務無線/アマチュア無線メーカー「TYT社(TYT electric)」が製造、販売するデジタルトランシーバーです。FMモード、そしてDMRモードに準拠した電波を送信することができます。(5W/1Wの切り替え)

無線機本体の設定はおおよそプログラミングソフトウェアと無線機を接続し、コンピュータ側で設定することで細かな設定が可能です。

ebayで10,000円~20,000円程度で購入できる機種です。ちなみに防水機種です。

チャンネル設定

左のツマミがチャンネルセレクト、右のツマミが電源とボリューム調整

チャンネルセレクトツマミは全16ch分があり、プログラミングソフトウェア上でそれぞれ周波数と出力、周波数ステップを設定することができます。ボリュームは電源オン、最小~最大まで無段階に調整が可能です。最大音量では音が割れるほどの大音量でスピーカーから音が出ます。

PTTスイッチ

上から画面消灯スイッチ、PTTスイッチ、スケルチ解放スイッチ

PTTスイッチ押すと、ほぼタイムラグ無く送信モードに切り替わります。また画面消灯スイッチを押すとカラー画面が消灯します。(カラー画面の表示時間は常に表示、5秒、10秒、15秒の消灯が選択可能です。)また、プログラミングソフトの設定によって、スイッチの機能を変更することができます。

PTTスイッチはラバー製ですが、クリック感が残されており、心地よい感覚で押すことができます。スイッチのつくりもガタがなく、割としっかりしています。

キーパッド・ディスプレイ

キーパッドはグリーンのボタンが設定モード切替、赤のボタンが、待ち受け画面へ戻るボタンです。キーパッドはDMRのSMS機能を使う際に使用します。(未テストです)

ボタンもそれぞれクリック感があり、しっかりとキーがプリントされています。長く使っても印字が消えることはなさそうです。

ディスプレイはカラー表示のディスプレイになっています。スマホと比較すると画面は粗いですが、周波数の確認には十分な解像度になっています。何度か無線機を落としたことがありますがディスプレイは無傷でした。無線機本体とディスプレイは少し段差があり、直接ディスプレイ部分が接触しないようなデザインになっています。

マイク端子

マイク・スピーカー端子部分(カバーをかけると端子部分にアクセス)

マイク・スピーカーはkenwoodの規格に準拠したつくりになっており、2.5mmの入力、3.5mm出力端子で構成されています。端子の間隔はkenwoodの規格に適合しており、kenwoodのスピーカーマイクがそのまま使用可能です。

なお、中華無線機の多くはkenwoodの規格に準拠していますが、最近の新しい無線機はモトローラーの規格に準拠したものも多く、注意が必要です。

バッテリー

公称2000mAのリチウムイオンバッテリー

2000mAの大容量リチウムイオンバッテリーが標準で1つ付属しています。おおよそ丸1日程度の待ち受けが可能です。なお、消費電力がFMに比べて60%程度低いDMRモードでの使用・待ち受けの場合はさらに長い待ち受けができます。

また標準でバッテリー充電台が付属します。この充電台(グレードル)はバッテリー単体でも、無線機にバッテリーに装着した状態でもどちらでも差し込むことができるので、バッテリーを2個同時に充電したい場合はグレードルをもう一つ購入することで充電が可能です。

バッテリーが空になってから満充電を行うまでは約2時間程度かかります。この充電台は100VのACアダプターが付属しています。

予備バッテリーはebayで一つ2000円前後で購入可能です。なお、MD-380とMD-390はバッテリーの形状が異なりますので互換性はありません。UV-5Rのバッテリーが1000円程度で買えるところを見ると、ちょっとお高い気がします。それでも日本メーカーの無線機はバッテリー単体で5000円~7000円しますので、やはり安い部類かと思います。

無線機本体の端子は防水を意識した金属端子になっています。購入から何度もバッテリーの脱着をしてきましたが、接触不良になったことはありません。またバッテリー脱着の際は本体のボタンを押さないとバッテリーが外れない仕組みなっているので、気が付いたらバッテリーが外れていたという事故も起こりにくい設計になっています。ちょうどID-31みたいにツメを押して取り外すような感覚です。

充電中

充電中はグレードルが赤色、充電が完了するとグリーンに変わります。

バッテリー脱着ボタン

バッテリー脱着ボタンです。ところどころネジがあり、分解することができそうです。特殊ネジが使われており、特殊ドライバーの準備が必要です。

使用感(MD-380のメリットとデメリット)

D-star無線機やアナログハンディー無線機との比較です。

メリット

安価で購入でき、プログラムソフトウェアも無料で入手可能。細かい設定がソフトウェア経由で設定可能。他無線機と比較し、5W出力時も発熱が少なく、安定して送受信が可能です。

また、全体がポリカーボネード製で、そこそこ高級感があります。落としても割れらり壊れたりしませんでした。各接合部のつくりもしっかりしており、特にバッテリーの脱着は気持ちいいぐらいの接合具合です。(FT1Dとかはよく接触不良になりますが…)

そして何より、1万円台で購入できる無線機としてはカラー液晶、DMR機能、メッセージ機能、FM出力対応と驚異のスペックとなっています。

デメリット

・UV-5Rと比較して予備バッテリーの価格が少し高い。

・外部電源の入力端子が無線機に無い(日本の業務無線機も同様ですが…)

・DMRモードのエラー訂正が実装されていないため、DMRの受信フレームにエラーが存在する場合はそのまま音声にデコードしてしまいます。つまり、DMRにも拘わらず、ノイズが入ることがあるということです。高音質なDMR通信に使用する場合は別の機種を選択することをお勧めします。

・DMRのSlot1,Slot2が同一周波数に存在する電波を受信した場合、うまく復調できない場合がある(らしいです)

ギャラリー

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