D-starを3年使い続けてわかったこと(長期レビュー)

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D-starを3年使い続けてわかったこと(長期レビュー)

D-starは2000年代初頭からJARLを中心とした団体で実験が開始され、2010年頃から製品やレピーター機器が広く普及するようになってきました。その結果として、日本各地にデジタルレピーターが設置され、ほぼ日本全国の地域でどこかのレピーターに接続できるようになっています。今年のハムフェアでも広く展示が行われました。

デジタル化された通信のため、雑音が無く、そしてレピーターに接続できれば確実に相手局と交信が出来るという特徴があります。そんなD-starを開局して今年で3年目になりますがここで長期間使用してきたレビューを書きたいと思います。

基本的にはD-starは好きです。だからもっと改善して欲しい気持ちがありますので、そのあたりも含めて書きます。

開局からこれまでの流れ

2012年D-star開局時(ID-80)→現在ID-31使用(2014~)

主に1エリアで運用。GW、お盆期間は全国各地へ移動

D-starを使って感じたこと

実際に3年間、アクティブにD-starを使用して感じたことを書きます。(JARL、アイコムの規格説明と異なる点がありますがご了承ください。実際の交信を重ねて感じるままに書きます)

良い部分

■ D-starのレピーター局はGPアンテナを使用しているため、指向性が無く、高所にもまんべんなく電波を放射。そのため山岳高所や山の谷合、そして沢などでも通信が可能。(1エリアの山岳地、0エリアの山脈では特に有効)そのため最近では山岳移動の局で「安全対策」として持ち歩くユーザーが増加している。山岳ではたいだいどこでも通信が可能となる大きなメリット

■ 3エリアでは広域レピーターが各県ごとに1つ設置されており、県内全域で使用できる。そのため市街地でも町の中心でも、そして僻地でもどこでも通信が可能となる。(関東ではエリアの狭いレピーターがびっしりと設置されているため、移動時に切り替えが必要)

悪い部分

■ D-starのコーデックの規格が古く、エラー訂正が貧弱なため、ちょっとしたノイズやマルチパスで復調、つまり交信が出来なくなる。20km以上レピーターから離れると、かなりの確率で通信が途中で途絶える。

■ 2つのレピーターを使った交信では、接続の仕組みに問題?があり、かなりの確率で途中で切断される。まともにGW越え出来ない。

■ 個々のレピーターは完全に別物であるため、ワッチしていても何も聞こえないレピーターがある。

■ 関西では山頂や高層ビルの上にレピーターが設置され、県内全域をカバーしている。関東ではハムショップの2階や個人局のタワーに設置され、せいぜい5キロぐらいしか範囲をカバーできない。

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つまり、広域レピーターが設置されている箇所ではある程度通信範囲をカバーできるが、貧弱なコーデックがネックとなり通信が途絶えてしまうことが多々あるということです。相手のコールサインを指定し、接続先のレピーターを自動的に選択する発想はとても良いと思います。ぜひコーデックの最新化と、レピーター設置箇所の見直しを期待したいと思います。

ハムショップの2階にたくさんのレピーターを設置するより、高い山頂に1台のレピーターを設置する方が何倍も効率的だと思います。

D-starが改善されるより先に、ヤエスのC4FMが拡張され、レピーターが設置され、そして相手局のコールサイン指定呼び出しに対応してくるのではないかと想像しているところです。

P1120150参考 ハムフェア2015 C4FMデジタルレピーターの展示(詳しくはこちら

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