ハムフェア2015の見どころについて考える(C4FMデジタルを中心に考察)

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ハムフェア2015の見どころについて考える(デジタル化)

いよいよ8月22日からハムフェア(アマチュア無線フェスティバル)2015が東京ビックサイトで開催されます。無線家にとっては一年間の中で最大のイベントです。

ハムフェが終わると今年の夏も終わったなーと思うぐらいのイベントとなっています。毎年、ちょっとした新製品リグの発表やジャンク市(ちょっと割高)が目当てという人も多いハムフェアですが、なぜか毎年行きたくなってしまう魅力がこのイベントにはあります。ネットでは「つまらない」とか「高い」とかってみなさん言いますけど、なんだかんだ言ってハムフェアが好きなようです。私もその一人で、毎年欠かさずに行っています。10年連続の参加になりますが、毎年楽しみになってしまっており、今年も懲りずに参加予定です。

毎年なあなあな感じでぶらっとハムフェアに参加続けてきましたが、今年はきちっとはハムフェアでチェックすることをまとめてみたいと思います。事前に入手したいネタや噂をまとめて、ハムフェアの会場で情報をゲット!しようかなと思っています。

以下、ネットや430Mhzのラグチューで話題にあがっていた噂や希望です。

TDMA方式(デジタル)対応リグの発売について

ヤエスは2013年にはFDMA方式、そして2014年にはTDMA方式に対応したデジタル無線機を発売すると2012年のハムフェアで資料を大々的に配布し、説明を行っていました。D-starを痛烈に批判し、Wires-Xとのコラボレーションで、アマチュア無線のデジタル化を宣伝しています。

その後、FDMA方式(FT1D,FT2D)のリグが発売され、Wires-Xも普及期となりました。このFDMA方式は従来のFMと同じく、占有周波数ごとに1chの交信を可能とするデジタル通信方式です。

その一方で、TDMA方式とは、時分割通信とも呼ばれ、1chを2slotに分割し、圧縮された2ch分の音声を同一周波数使用可能にする技術です。つまりFDMA1ch分の周波数で、2chの通信が可能となるわけです。デジタルMCA無線や官公庁の無線で広く使用されています。(もうすこしうまい説明を他のHPではしていますので、詳しく知りたい方はそちらをご覧ください)

TDMAはFDMAと比較し、以下のメリットがあります。(2012年のヤエスの説明から引用です)

【TDMAのメリット(FDMA比較)】

■ 音声を圧縮し送信時間を少なくするため、送信時間がFDMAと比較し約半分となるため、

TDMA_Digital-2Yaesu AmericaのHPから引用

ヤエスは2014年にこの高度な技術を使用したTDMA方式の無線機を発売すると発表しましたが、2015年8月現在、発売されていません。それどころか昨年のハムフェアで私がこの質問をヤエスの人に質問したところ、「えっ、そんなこと言ってませんけど..」と言っていました。

FDMAより利便性の高いTDMA方式を待っているユーザーも多いです。今年こそはヤエスさんからの説明を期待しています。

ユーザーの希望

もしも今年のハムフェアでTDMA方式による通信が発表されるとしたら、以下のような対応がされたらユーザーとしてはうれしい限りです。

■ 既存リグへのソフトウェアアップデートによる対応

→新たな対応リグの発売ではなくて、既存のリグ(FT1DやFT2D)へ、ソフトウェアアップデートで対応させる方法です。コーデックはシーケンスはそのままに、FDMA→TDMAへの対応を切実に希望します。FDMA C4FMに対応したリグはどれもGPSを標準で搭載しており、TDMAの同期はGPSを使用してくれれば良いかと思います。すいません、TDMAに専用のチップが必要かどうかはわかりませんが、チップの追加なしにソフトウェアアップデートだけで対応出来たら実現出来そうな気がします。

そうしたらWires-XもTDMA対応ということでしょうか。その後はC4FM対応のレピーターもどんどん設置して頂いて、どこでもつながるような環境にできたらうれしいですね。TDMAレピーターなら同一周波数で2ch分使用できる様なので、例えば1CHは全国共通、2chは地域に特化した通信とか。

そしてD-starのようにレピーターごとに周波数を分けないで、全部同じ周波数でレピーターを設置します。TDMAなら出来るはず?だと思います。そうすれば不感地帯を作らずにくまなくレピーターを設置できますし、移動の度にレピーターを切り替える必要も無くなります。夢のようなシステムの完成です。

現実的な話として、TDMAハンディー機はアメリカではすでにヤエス(バーテックススタンダード)から業務機として発売されています。(EVX-530シリーズ リンクはこちら

evx-530バーテックススタンダードHPから引用。TDMA対応 EVX-530シリーズ

そして、このTDMAハンディー機に対応したレピーターも併せて発売されています。それがEVX-R70です。

EVX-R70はFDMAそしてTDMAに対応したデジタルレピーターです。大きさはサーバーラックにぴったり収まるサイズ。

repi

日本でも昨年FDMA C4FMのレピーターとしてヤエスから発表がありました。しかしJARLも総務省もこのC4FMを使ったレピーターの設置を認めないとのうわさがあります。ヤエスは何度も申請を行いましたが、「アマチュア無線の標準デジタルはD-star」と取り合ってくれない。そんな話を聞きました。まあさすが日本といったところでしょうか。海外では徐々にこのC4FM対応レピーターが各地に設置されはじめ、その動画などもyoutubeに数多く上がっています。

FDMA C4FM対応レピーター「DR-1」設定の様子

FDMA C4FM対応レピーター「DR-1X」の解説

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