箱根大涌谷は噴火警戒レベル2→3へ引き上げ。噴火までのカウントダウンが始まった。

noname12
hunka

箱根大涌谷は噴火警戒レベル2→3へ引き上げが行われ、噴火までのカウントダウンが始まったらしい

2015年5月の噴火警戒レベル1→2への引き上げに伴う黒たまごの販売中止から早いもので2か月がたちます。5月下旬から6月上旬は火山活動が治まりつつあるような報道がありましたのですっかり活動は終息に向かっているのかと思いきや、ついに6月29日夜、火山灰らしきチリが大涌谷周辺に降り注ぐ状態が発生。噴火?かと報道は一気にヒートアップ。そして翌日の6月30日に気象庁は「ごく小規模な噴火を確認」と発表しました。ついに「噴火」し始めたということです。

箱根は徐々に危険度が増加している。噴火へのカウントダウン

ここで箱根大涌谷のこれまでのニュースを振り返ってみます。

2014年10月頃

2014年頃から箱根でたびたび火山性地震の増加がみられ、バラエティー番組や週刊誌では面白半分に取り上げられていました。この段階では誰も実際に箱根が噴火するとは思ってもみませんでした。箱根ロープウェーも、黒たまごも通常通りの販売です。その一方で国の方はというと、御嶽山の爆発的噴火による多数の死傷者が出たことをきっかけに、「噴火警戒レベル」制度を導入。もっとも軽い噴火警戒レベル1から噴火中のレベル5まで分け、日本各地の火山をより注視するようになりました。

IMG_0643ありし日の箱根大涌谷(2014年撮影)規制前の箱根大涌谷の写真はこちらを参照

多くの観光客でにぎわう箱根大涌谷は2014年、そして2015年4月頃を最後にその数を大きく減らすことになります。2014年は円安により多くの外国人観光客が箱根に訪れ、年間約2000万人の観光客を迎えていました。2000万人の観光客というのは平泉の年間訪問外国人者数の約10倍です。政府が2020年のオリンピック開催時に目標する外国人観光客数が2000万人というところを考えると、いかに多いかがわかります。神奈川県の境の地で、この数字は驚異的と言えます。

さらに近年の箱根駅伝の視聴率増加(人気拡大)に伴い、箱根の知名度も高まりつつあります。このような背景から、名実ともに日本有数の観光地への成長を迎えつつあった「箱根」を噴火という悲劇が襲います。

images (1) images

箱根駅伝は平均視聴率20パーセントを超える国民的人気番組。2015年箱根駅伝放送まとめはこちらを参照

2015年5月頃

ゴールデンウィーク最終日を迎える頃、箱根大涌谷が突如噴火警戒レベル1→2へ引き上げられました。大涌谷に続く県道は通行止めになり、立ち入り禁止となりました。火山性地震の増加と、火山性ガスの増加によって「危険」と判断されたためです。このころになると報道は過熱します。

箱根町町長である山口 昇士氏は「風評被害」であると断言し批判を浴びたことも記憶に新しいところです。

000016754(引用:箱根町公式HPより)

神奈川県知事である黒岩知事と合わせて「風評被害の払拭」を掲げています。しかし噴火警戒レベル3となった現在では、爆発的噴火も目前とみられており、風評被害では無いことは確かです。観光業より人命保護を優先する国の断固とした姿勢は評価すべきだと思います。

この噴火警戒レベルの引き上げによって、大涌谷通じる県道は約1Km手前から通行止めとなりました。黒たまごのお土産店へ続く道路のため、当然お土産を購入することも、火口へ近づくこともできなくなりました。

2015年6月頃

火山性地震も一時期に比べ減少してきたかに見られた箱根大涌谷ですが、6月下旬ごろから地震の階数も急激に増加していきます。そして6月30日にはついに火山灰のようなものが箱根一体に降り積もりました。当初、気象庁は明言を避けましたが、翌日の7月1日、小規模噴火が発生したと広く発表しました。

hunka2(気象庁HPより、箱根大涌谷の噴煙は一層大きくなっている)

新たな噴煙口も発生し、噴煙が大きくなっています。更に7月1日頃から震度3程度の地震が箱根を震源として発生しており、本格的、大規模噴火が心配されています。

今後の推測

今後は噴火警戒レベル4、そして5へ引き上げられることを想定して、箱根市は対応を検討しています。ようやく箱根市も「風評被害」の心配から考えを改め、きちんと噴火時の安全対策を検討し始めたのでしょうか?それとも噴火するまで安全ですよ、なんて発表をするのでしょうか?

ここまで来たら思い切って「箱根噴火見学ツアー」でも組んでもらって、噴火を間近で安全にみるぐらいの思い切った発想もよいのではないかもしれません。噴火もみつつ、温泉も間近で見れるので一石二鳥。

まあ冗談ですが、噴火を止めたりすることはできませんし、観光客の減少を心配していても仕方ありません。今できることは噴火時の想定を行い、どんな被害が起こり得るのか、複合的な災害は発生するのか、そして火山灰が首都圏にどんな影響を与えるのかという問題を積極的に議論し、広く国民にオープンにすることです。そうすればみんな納得できますし、「ああ、箱根はしょせん観光業が大切なのか。観光客の安全は何にもかんがえていないのか」なんて言いがかりをつけかれることも無くなります。

これからも愛される箱根を目指して、災害にめげずに頑張ってほしいものです。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加