ブライダルカメラマンの撮影機材

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ブライダルカメラマンの撮影機材

ブライダル(結婚式)の撮影を行うカメラマンがどのような機材を使っているのか、非常に気になるところです。かういう私も日ごろからこの疑問がありました。失敗のできない撮影の典型例として挙げられる「結婚式」ですが、どのような機材で、そしてどんなポイントに注意してプロカメラマンは撮影を行っているのでしょうか?

まず初めに、ブライダル撮影の特徴を見ていきます。

ブライダル撮影の特徴

失敗の許されない撮影

一生に一度。この言葉に尽きます。結婚式は一生に一度の晴れ舞台です。新郎、新婦のみならず、親族や友人も心待ちに、そして十分な準備を経て、会場にやってきます。その一瞬一瞬が忘れられない瞬間となるのが結婚式撮影の特徴です。アイドルの撮影、電車の撮影などはもし「うまく撮れていないなァ」と思えば後日撮り直すことが可能です。

でも結婚式はやり直しがきかない。そのため失敗の許されない撮影となるわけです。

天候や明るさが事前に予測できない撮影

チャペルでの結婚式であれば、ある程度の明るさは照明で確保することができます。しかし神前式の場合、建物内はおもむきのある雰囲気を大切にするため、照明を設置することはありません。太陽の日差しのみが頼りとなることも多いです。更に屋外で行われる式後のパーティーや披露宴では天候によって太陽の光さえ期待できない状態に陥ることもしばしば。

そのため、照明が確保できない場合に備えた機材の準備が必要です。「明るくなかったから、うまく撮れませんでした」では通用しないのです。

ある程度構図が予測できる撮影

結婚式はあらかじめスケジュールが組まれ、どのタイミングで新郎新婦が何の役割を行うか。そしてだいたいどのあたりに立っているかなど、構図に関して予想が可能です。撮影においてあらかじめ構図を描くことができるメリットは大きいといえます。俗にいう動きものの撮影ではないため、アングルが決まれば自然と撮影できる写真も予測が付きます。

つまり、カメラマンはいつもの様な写真が提供できるとともに、新郎新婦側は「提供される写真のイメージ」をあらかじめ知ることが出来るというメリットにつながります。

では、実際にブライダルカメラマンはどんな機材を使っているのでしょうか?ここでは鎌倉八幡宮 神前式の撮影を担当したプロブライダルカメラマンの機材とアングルをご紹介します。

鎌倉八幡宮神前式の撮影

撮影機材

撮影機材はスチル(写真)撮影にはCANON 5D MKⅡ フルサイズ一眼レフを使用。動画撮影にはパナソニック AVCCAMシリーズのレンズ交換式カメラを使用していました。

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CANON 5D MKⅢ

CANON 5Dシリーズと言えば、35mmフルサイズフォーマットを採用したプロ向けデジタル一眼レフカメラ。暗所撮影が得意なカメラとして多くのプロカメラマンに愛用されているカメラです。暗い場所での撮影(体育館、ナイトコンサート、そして結婚式)などで広く使用されている機材です。

価格は驚きの約30万。本体のみの価格です。これにF4通しの標準ズームレンズが約10万円。合計40万円ほどの機材となります。CANON 5D MKⅢの他、以下のような機材(NIKON D800)を使用する場合もあります。

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NIKON D800

NIKON D800は3600万画素を誇る超高解像度デジタル一眼レフです。高解像度で写真を残せるため、風景写真家や集合写真等を撮影する機会の多い学校カメラマン(遠足・体育祭などに同行)がよく使用しています。暗所撮影が得意なCANON 5DMKⅢと比較し、こちらはより高画質ではっきり鮮明に撮影することを目指しています。画素数で比較は出来ないですが、はっきりと画素数に違いが見られます。

P1060090撮影カメラマンの真剣なまなざし。常に無線機を身に着け、スチルカメラマンと連携をとっています。ビデオカメラ2名、写真1名の計3名で、ベストな撮影環境を提供していました。やっぱり結婚式の写真は後で思い出に残るものです。幸せな瞬間を残すために、ある程度しっかりとした撮影会社、カメラマンに依頼するべきだと感じました。

CANON 5D MKⅢとNIKON D810の比較

それぞれ最新機種でスペックの比較をしてみます。NIKON側はD800シリーズの最新機種である「D810」を対象にします。CANONは5D Mark4が2015年後半に発売予定となっております。

機種名 CANON 5D MarkⅢ NIKON D810
発売日 2012年3月22日 2014年7月17日
価格 約27万円 約28万円
重量 860g 880g
常用ISO 100~25600 64~12800
画素数 2230万画素 3635万画素

機種スペックから見ても、常用ISOと画素数に大きな違いが見られます。画素数が大きなNIKON D810の方が高解像な写真を撮影できる一方で、より高価なレンズが必要になるということでもあります。

(補足 動画撮影)

補足ですが動画撮影に使用していたビデオカメラについてです。今回の神前式ではパナソニックのレンズ交換式カメラ(機種不明)です。マイクロフォーサーズレンズに対応したビデオカメラです。

撮影スタイル

撮影スタイルですが、この場合では三脚不可という条件が付されている場所での撮影のため、手持ち撮影になります。天候は晴れ、快晴です。被写体との距離は10m程度の近距離です。

カメラマンは2台のカメラを常に持っています。それは故障に備えて、もしもの時でも撮影に滞りが無いようにするためです。カメラが壊れたので撮影が出来ませんでは通用のしない世界。800g前後のカメラを2台担ぐとさぞ重たいでしょうか。

そして撮影時ですが、神前式の進行中は無言で撮影に集中しています。あらかじめ演目がわかっているため、演目ごとに撮影に適した最適な場所があり、カメラマンは走ってその場所へ移動していきます。カメラマンが最適な位置に着いた時、演目がスタートするようなイメージです。お見事。こればかりはその神社で撮影に慣れたカメラマンでないと難しい。もしブライダルカメラマンを依頼する際は、カメラマンの撮影経験を確認した方が良いです。

いよいよ、神前式が終了し、集合写真のタイミングとなりました。カメラマンは優しく声をかけ、参加者全員の笑顔を狙います。まさにコミュニケーションが作り出す笑顔です。これが出来ないカメラマンは正直ブライダルは厳しい。笑顔でこその結婚式です。ぜひ打ち合わせの段階から、笑顔を引き出せるコミュニケーションが出来るカメラマンを探してください。

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