写真アーカイブ 箱根大涌谷(2014年撮影)平穏な頃の大涌谷の様子

写真アーカイブ 箱根大涌谷(2014年撮影)平穏な頃の大涌谷の様子

写真アーカイブでは過去の写真から、在りし日の様子を紹介しています。今回は箱根大涌谷の写真から、過去の様子をレポートしたいと思います。箱根大涌谷と言えば、2015年5月初旬から火山活動の活発化によって噴火警戒レベルが2に設定され、大涌谷周辺への立ち入りが制限されています。火山性地震も累計1000回を超えています。5/7頃から徐々に火山活動は沈静化しつつありますが、観光客が足に影響が出始めるなど、火山そのもののみならず、観光にも打撃を与えている状態です。気象庁は、「箱根山の地下マグマが膨らみ、火山活動が活発になっており、小規模な噴火が起きる可能性がある」と警報を出しています。

噴火警戒レベル1の状態であった2015年5月以前は、自由に大涌谷火口付近を散策でき、温泉が湧き出すところや、硫黄ガスが噴き出す火口なども間近に近づいて観察することが出来る日本では数少ない観光地化された火山として多くの観光客でにぎわっていました。東京や横浜から近く、また名物の温泉でゆでたゆで卵「黒たまご」が食べられるとあって外国人観光客も多く訪れるなど、まさに箱根を代表する観光地となっています。箱根大涌谷に近づくと、強い硫黄のにおいが鼻をつきます。

東日本大震災が発生するまでは、一部では箱根は死火山と言われ、活動が停滞しているので安全である。と言われてきました。しかし近年の世界各国における火山活動の活発化、そして御嶽山などの国内火山の火山活動の勢いが増すにつれて、再び箱根大涌谷の危険性や噴火説がとりだたされ始めます。そしてついに2015年5月、火山活動の活発化が実際に観察されてはじめ、2015年5月8日現在、噴火警戒レベル2の状態のまま、経過が観察されています。

それでは在りし日の箱根大涌谷の様子について、写真からレポートしていきたいと思います。

箱根大涌谷の様子(2014年)

大涌谷駐車場

大涌谷駐車場は標高1,044mの高い場所に位置しています。そのため季節によっては風が強く、夏でも涼しく感じることができるため多くの観光客が訪れます。土日祝日は午前中に駐車場が埋まり、多くの駐車場入場待ち車両が大涌谷に通じる国道で待っている光景が見られます。一方の冬場は、標高が高いため、路面は凍結するため、箱根の急こう配と相まって、気軽に来ることは難しい様です。

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2014年夏場に撮影。バイクは駐車場の状況に係らず入ることが出来るため、多くのライダーが箱根を訪れます。車は有料、バイクは無料です。

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山頂までは歩いて約15分ほどです。目の前の建物でも黒たまごを販売しています。

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外国人観光客も多く訪れています。特にゴールデンウィーク期間中は一日約60万人程度の観光客が訪れる関東有数の観光スポットです。車の他にも箱根ロープウェー、路線バスなど様々な交通機関が整備され、気軽に訪れることが出来る場所です。

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駐車場東側の様子。雄大な箱根山脈、丹沢山脈を見渡すことが出来ます。

防災に関する看板

大涌谷は古くから火山の研究がなされ、地形工事が行われてきました。現在でもガス抜き作業や地滑り防止の工事が継続して行われています。富士山と並んで、日本で最も研究と監視が行われている火山、それが箱根大涌谷の火山です。

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もう少しまっすぐとればよかったです。いつでも来れると思っていたので、アングルはやや傾いたまま撮影してしまっています。

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箱根大涌谷では亜硫酸ガス、硫化水素ガスがいたるところで噴き出しており、稀にガスの濃度が濃いと、立ち入り禁止になることがあります。過去には死傷者も発生しています。

お土産物店

箱根大涌谷にはくろたまショップなどの黒たまごをコンセプトにしたお土産店が多く併設されています。近年はその数が多くなっています。外国からの観光客が訪れるためです。急激に増加する外国人観光客に対応するため、観光施設を増設した矢先に大涌谷周辺が立ち入り禁止になってしまいました。

名物の黒たまごは昔から変わらず、5個で500円です。

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周辺で採れた新鮮な野菜も売っています。その他にも食事コーナー、喫茶コーナーも併設され、天気の良い日は丹沢山系、富士山を一望しながらゆっくりとした一日を過ごすことが出来ます。

頂上へ向かう道

駐車場から頂上へはゆっくり歩いて約15分です。夏場の観光シーズンは駐車場から頂上までずらっと行列が出来ることがあるぐらい混みあいます。冬場は閑散としています。頂上へ向かう途中にも多くの噴出口があり、蒸気やガスが噴き出しています。噴出口の周りでは硫黄が固まり、黄色くなっている様子が観察できます。

木々は強酸性ガスの影響で枯れ果て、酸性に強い植物のみが生き延びている状況です。特有の生態系となっています。

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頂上へ向かう道は上りと下りにわかれています。

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温泉が流れる川があります。川の水は白く濁っています。

いよいよ山頂へ

いよいよ黒たまごが販売されている山頂へ向かいます。標高は1,000mを超える地形ですので夏は涼しく、冬は極寒です。

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黒たまごを輸送するために貨物用ロープウェーが併設されています。生卵を上まで運び、茹で上がった黒たまごを下へ輸送します。人は乗ることはできません。黒たまごの方が丁重に扱われているようです。

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水蒸気があがっています。平常時でも日によって量が異なります。

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だんだん黒たまごを茹でる温泉池へ近づきます。水蒸気と温泉の湯気の量が多くなってきました。

黒たまご温泉池

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ここが大涌谷の撮影スポットです。箱根で販売されている黒たまごはすべてここでゆでられて販売されます。標高1,050mのポイントです。温泉の温度は高く、人間が入ることはできません。ちなみに自分でたまごをもっていってゆでることも出来ないとのことです。(知り合い談)

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温泉池の様子。お肌によさそうな色をしています。温泉の成分は鉄分を多く含んでいるとのこと。

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温泉地の温度は80度、そして黒たまごを蒸す窯の中の温度は約100度。茹でるのに要する時間は約1時間です。わりとじっくりゆでる様です。温泉に含まれる硫化水素と鉄分が結合して硫化鉄となり、たまごは黒くなるそうです。

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まとめ

以上、箱根大涌谷レポートでした。早く噴火傾向がおさまり、いつの日かまた観光できるようになることを願っています。

その他写真

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