ミャンマーの電力事情 (街中に発電機がある国)

ミャンマーの電力事情について書きたいと思います。

先日、ミャンマーに出張(半分旅行みたいなものです)へ行ってきました。ミャンマーは年7パーセント前後の経済成長率を記録する「アジア最後のフロンティア」として名高い発展途上国として有名です。2013年にはアメリカが経済制裁を解除するなど、日本を含む多くの国々がミャンマーへ熱い視線を送っています。

ミャンマーの電力状況

ミャンマーの電力はその70パーセントを水力発電がまかなっています。山間部が多く、森林や河川が多いミャンマーでは、水力発電に適した地形が多く存在します。そのため、ミャンマーは発電の多くをこの水力発電に頼っているわけです。水力発電は再生可能なエネルギーの中でも、安定的かつ、高効率な発電方式といえますが、その源である水力が安定していることが前提となります。ミャンマーの気候には雨季と乾季が存在します。雨季の時期には豊富な雨量があり、水力発電も十分に補うことができるだけの水が供給されます。しかし乾季に入ると、雨はほとんど降らず、結果として水力発電の源である水が不足することとなります。結果として、乾季の時期には、十分な発電を行うことが出来ず、国全体として電力が不足することになるわけです。

乾季のミャンマーは頻繁に停電する

乾季のミャンマーは頻繁に停電します。乾季はだいたい、11月頃から4月頃まで継続します。多い時で1日に5回ほど電気が切れます。一度停電が発生すると、復帰まで約10分~30分程度かかります。ミャンマーに来ると、停電して当たり前みないな感じになるので、人々はあまり気にしません。そもそも電気が正常に来ているときでも、電圧が常に安定しない状態(十分な電力量が供給されていない中で、多くの需要があることが原因)であるため、エアコンには必ずAVR(電圧安定化装置)が合わせて設置されています。更にミャンマー用のエアコンは、途中で停電によって電力が落ちても、故障しない様な仕組みになっていると現地の駐在員から聞きました。また、パソコンには必ずUPS(無停電電源装置)が併設されています。
このように、頻繁に停電することをあらかじめ想定し、設備整え、備えているのです。

街中に発電機がある

ミャンマーでは頻繁に商用電力が停電するため、大きなホテル、公共施設、官公庁には大型発電機が備え付けられています。日本の様にきちんと建物内に置くことはなく、歩道に放置されているのが特徴です。発電機のメーカーも、聞いたことが無いメーカーです。大きさからみるに、200V 100A程度を供給できるのではないか、と思わせるほど大きなタイプが多く、燃料もどうやらディーゼル燃料の様です。また、電柱から直接ケーブルが接続されているので、商用電源が切れると自動的に発電機が起動し、発電機から電力が供給される形となります。

P1020314【ミャンマーのホテル前に設置された発電機】
電柱から変圧器を通して、発電機に直接接続されている。

P1020332

【飲み屋の前に設置された発電機】


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